Beer Leo
―――低価格/低品質市場戦略ビール―――

 普段飲むビールはBeer ChangとBeer Singで,このLeoはあまり飲まない.味はChangより少しやわらかいが,どうも好きではないのだ.味オンチの私が言うのも気が引けるが,なにやら混じっている味がする.Beer Changの項でも書いたように,タイではビールに氷を入れて飲む.この氷が融けて薄まったBeer Leoはなんだか安ウイスキーの水割りのような味がするのである.タイのビールは品質にばらつきが多いので,たまたま悪いビールにあたっただけなのかもしれないが...

 Beer Leoは,Beer Singを生産している老舗にしてタイ最大手Boon Rawd Brewery Co. Ltd.の製品.Beer Singは高品質である分価格も高く,庶民にはなかなか手が出ない.Leoはそうした中―低所得層市場を意識したビールで,製品開発の際,単なるSingの廉価版・低品質版という安易な方針に走ってしまったフシがある.

 ただし,あまり金のない大学生をはじめとした若者は,リオを好む.シン→リオ→チャーン→ラオカオの順序で,「社会的地位」が低くなるようでもある.セブンイレブン,am pmなどでは,なぜかChangを置いていない(そしてラオカオも)ことが多いが,Leoは大体どこでも入手可能である.

leo-gal


■価格:37-39Baht(大瓶620ml)
 全体的に見てChangより少し高めで売られている.

■アルコール度:5.5%(Leo),6.8%(Super Leo)

■製造元:Boon Rawd Brewery Company Limited
             http://www.boonrawd.co.th/


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